コンパウンドジンを作ろう.

コンパウンドジンの作り方

コンパウンドジンの作り方の基本

用意したボタニカルを蒸留酒に入れ数日放置した後, ボタニカルを取り出せば出来上がりです.

  1. ボタニカルをベースとなるお酒につける.
  2. 3日位冷暗所で保管.
  3. 漉して出来上がり.

補足

ボタニカルについて

ジンであるという言うためには, ボタニカルにはジュニパーベリーが入っていないといけないと思います. 他は自由だと思います. 果物の種や木片などを入れることもあります.

750mlのお酒に対して, ボタニカルは合計で20gから35gくらいというのが, 標準的なレシピのようです. しかしあまり量に神経質になる必要はないようです.

ボタニカルの組合せに参考になりそうな情報は, ボタニカルについて を見てください. 初めて作るときなどは次の組合せが無難かもしれません: ジュニパーベリー (小さじ2), コリアンダーシード (小さじ1), カルダモン (2粒), ローリエ (1枚). (お酒200ml位)

生のハーブなどに関しては, 漬ける時間は短め(一晩くらい)の方がよいようです. 最初はスパイスなどの乾燥したもののみをいれ2日ほど漬けたあと, 生のハーブなどを追加するという方法でやると良いかもしれません.

酒税法の規程により, 米, ブドウなどを入れてはいけません.

ベースについて

ベースとなるお酒は, ウォッカ, 焼酎など, アルコール度数が20度以上の蒸留酒であればなんでもよいと思います. ボタニカルによる香りなどを楽しむことを考えれば ウォッカや甲類焼酎などが良いかもしれませんが, あえて乙類の焼酎などの香りがあるものを 試してみるのも良いかもしれません.

酒税法の規程により, アルコール度数が20度以上の蒸留酒でないといけません.

必要となる道具について

ボタニカルを漬ける際, それを入れる容器が必要です. ガラスの広口瓶などでよいと思いますが, 使用する前に熱湯消毒をする方がよいかもしれません. ベースとして焼酎のワンカップを使用するなら, ワンカップに直接ボタニカルを放り込んで漬ける という方法もできるかもしれません.

漬け終わってボタニカルを取り除く際に, 濾すための道具が必要になります. 茶こしなどでも十分ですし, ペーパードリップのコーヒーのフィルターなどでも良いと思います. お茶パックや出汁パックと呼ばれて販売されている不織布の袋に ボタニカルを入れて漬ければ, 袋ごと取り出せばよいので濾す必要はなく便利かもしれません.

出来上がったジンを保存するための瓶などが必要です. 保存してとっておくなら, 使用する前に熱湯消毒をする方がよいかもしれません. また, 使ったボタニカルやベースなどを書いたラベルを用意して貼っておくと 良いかもしれません.

酒税法に関連する注意

本来お酒を作る行為は酒造免許が必要ですが, 自家消費のために設けられた酒税法上の例外規程に基づき作ることになります.

自家消費のためのものなので, 出来たジンを販売したりしたらいけません.

ボタニカルとして, 以下のものを入れてはいけません: 米, 麦, あわ, とうもろこし, こうりゃん, きび, ひえ若しくはでん粉又は これらのこうじ, ぶどう(やまぶどうを含む), アミノ酸若しくはその塩類, ビタミン類, 核酸分解物若しくはその塩類, 有機酸若しくはその塩類, 無機塩類, 色素, 香料又は酒類のかす.

ベースとなるお酒は, 20度以上の蒸留酒でないといけません.

ここの記載は2021年12月現在の情報に基づいています. 法令等の改正が行われた場合, 正しくない可能性があります. 関連する法規は以下のものです: 酒税法第7条, 第43条第11項, 同法施行令第50条, 同法施行規則第13条第3項.

参考: 国税局 お酒に関するQ&A(よくある質問)【自家醸造】